こんにちは、山田です。いつもお読みいただきありがとうございます。
will-can-must
さて、組織の管理者クラスとコーチングの対話をする時に使うフレームの一つとして「will-can-must」というものがあります。
文字通り、あなたが今喋っていることはwill(意思)なのか、それともmust(義務)なのか、can(できること)なのか、という視点。
普通の組織だと基本的に「must」の話しかでません。
そのままでは仕事にならないので、対象者の「will」について問いかけるのですが、この際「must」と「will」を全く別物として考えるとちょっと問題が大きいなと思っています。
結局、会社なんてmustでしか動いていないので、「will」を突き詰めると会社を辞めるしかないし、生きるためにmustをこなしているんだという考え方。
これが多くの方の本音じゃないかな。
でも、もっと深く考えたい。
それは本当にそうなのか?
もちろん、会社にいるとやるべきことは「must」でふってきます。
それに対してどのようなスタンスで臨むか。
自分が「何者」としてそれに取り組むか、そういったところは完全にwillの世界。視野の広がり、抽象度を上げるとmustからでもwillにたどり着ける。
法務、総務、監査… 一見するとwillとは無縁なバックオフィスの世界でも、どういう在り方を選択するか、何にこだわるかは完全にwillの世界。
そういえば、以前、もっとプロアクティブに組織の業務の質を改善していきたいと自身のこだわりを述べた監査のマネージャーがいたな。
mustの嵐に対して
中学生のようにふてくされるか、それとも自身のこだわりを胸に立ち向かうかはあなた次第。
・あなたは何者としてそこにいるのか?
・あなたの仕事は何なのか?
・あなたの譲れないこだわりは何だ?
・あなたの嘆きは何だ?怒りは何だ?
・あなたの仕事への美意識は何だ?
一瞬一瞬の心の在り方の差が、積み重なると大きな差につながっていく。
本当のwill(志)とはその積み上げの上に生まれてくるのではないか?
そんなことを思いながら、日々、現場でリーダーの皆様と対話をさせていただいています。
お知らせ
私の成長の指針であり、また、現場での武器にしているリーダーシップ開発プログラム「TLC(The Leadership Circle)」のコンセプトをお伝えするワークショップが2/8(水)に都内で開かれます。
リーダーとして「どのように振舞うか」以前の問題として、リーダーとして「どのような意識状態から物事に取り組むか」というところから自身を読み解き、変容を導いていくプログラムです。
部下の指導のコアコンセプトとして、またご自身の成長のガイドラインとして、是非一度チェックしてみてください。
詳細はこちらから。