こんにちは。山田です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、久しぶりの更新になってしまいました。
この間、様々な階層のリーダーの皆様とお話しする機会も多く、そのような大きなエネルギーを持った方達と続けざまにお話しする中で、自分の気持ち自体もなんとなくソワソワ・バタバタしていました。
そんな状況で大事なのは、まずは自分の状態に気づき落ち着いて自分を省みること。自分の人生の指針にしている「易経」に立ち戻ろうと、久しぶりにこちらの本を手に取りました。
占いとしてではなく、リーダーの心得の書として易経を読もうと何十年もアプローチされている著者の竹村さん。
この本は易経の入門書として、リーダーの象徴としての「龍」の成長をテーマとした一つの卦を取り上げ、著者独自の視点も加えながら詳細に解説したもので、リーダーとして大きな仕事をする人の心得が説かれています。
龍の役割
曰く、龍は雲を呼んで雨を降らせる生き物で、田畑に恵みをもたらす大いなる循環の象徴です。
でも、空に舞い上がって雲(=フォロワー・部下・従業員の象徴)を従え、大地に雨を降らす(=大きな仕事をすることの象徴)には、幾つかの段階が必要。それを易経では6ステップで表しています。
今日、お話ししたいのはその最初の段階、「潜龍」と呼ばれ、まだ飛び上がる力も、雲を呼ぶ力もなく淵に潜む龍です。
龍が最初にやるべきこと
この「潜龍」の時期はまだ力もなく、誰にも見つけられていないので当然大きな仕事もできませんし、誰にも相手にされません。
いわば、下積みの不遇の時代です。そんな不遇の時代にやるべきこと、それは確乎不抜の「志」を立てることだと易経では言われています。
不遇の時代を経る意味
私自身もこうして起業して早2年半。
もちろん多くの方にお世話になり、こうして生かされているわけではありますが、まだまだ、自分の力のなさ、自分の小ささには本当に泣けてきます。
一方で、そうした時間を長く過ごすことにより、自分は何者なのか、自分はどのような価値をお客様に提供するのか、自分はどのような世界を作りたいのか、そういった志が徐々に固まっているのを感じるわけです。
そして、それによって力がつき、自分の紡ぎ出す言葉が以前よりも人の心に届いているかなと実感する場面も増えてきました。
雨にも負けず…
もちろん、世の中、私なんかよりももっともっと苦労している人もいっぱいいますが、こういう体験をして思うのは、世の中に知られない、認められない中でも、でも拗ねずに曲がらずに刃を研いで孤独の中で志を養う「潜龍」の時期というのは本当に大事だということ。
易経では「潜龍用いるなかれ」といわれ、まだ、力もなく淵に潜んでいる段階の龍は仕事に用いてはいけないとされています。
この言い方もキッツイなぁと思うわけですが、そのような不遇の中で孤独に耐えて修行する時間は、自分が試されている時間であり、志が磨かれている時間。
今後のためには本当にありがたい時間だということです。
人から認められないことは本当にありがたいこと。
結果とかすぐにでない方が良いですから
と、いうことで、みんなすぐに何らかの結果を出そうとしますがはっきり言います。結果とかすぐにでない方がいいんですよね。逆に言うと、すぐに結果がでることなんて一瞬でコピペで真似されてしまいます。
なかなか世の中に認められないような、結果がでるのに時間がでるようなことに取り組んだ方が、自分の志も試されるし、自分の人間も磨かれ、言葉も人に伝わるようになっていく。
結果として、その経験が圧倒的な差別化になって大きな仕事ができるようになると思うんですよね。
それでは、お読みいただきありがとうございました。