成功する人に特徴的なリアクション
さて、今日のタイトルについて。結論から言うと、成功する人、ブレイクスルーしていく人は「問題」というものに対する捉え方・向き合い方が圧倒的に違うというお話。
人の変容にはタイミングも重要です。流れが悪い場合もありますし、自分の強みが発揮できない環境にいるかもしれません。人生にはバイオリズムがありますが、ひたすら耐え忍ぶ冬の時期に当たってしまっている人も居るかもしれません。
誰しもがすぐに行動できるというわけではなく、時を見ることもまたとても重要です。ですので、すぐに行動するかしないかだけで人を評価・判断するというのは本意ではありません。
でも、どんどんブレイクスルーしていく人の言動には明確に一つ特徴がありますので参考になればとお話しさせていただきますね。
無意識的に問題から目をそらすわたしたち
先日、ある経営者の方とコーチングをしておりました。
これまでのプロセスで自分のビジネスの本質を見定められ、エネルギーを高めて着々と事業を進化させているクライアント氏ですが、その日は冒頭は当日のセッションのテーマについてあまり明確では無い様子でした。
「いや~、今日は何を話しましょうかね」
自分も経験ありますが、物事が順調に進んでいると、コーチと話すテーマってなかなか明確にならなかったりします。
今の自分の状態が何も問題ないように感じられるのですよね。
でも、物事が進んでいるということは、現状や取り巻く状況が変わっているということですので、実は潜在的な問題はどんどん進行しています(本人は気づいていない(無意識的に目を反らしている)だけ)。
物事が順調にいっていると気持ちよく仕事ができるものですから、人は潜在的な問題になかなか目をやろうとしません。
問題を認識してしまうと、それを解決するためにまた苦しみますからね。
でも、物事をさらに前に進めていく、次元を変えていくためには、これまで(無意識的に)目をそらしていた問題に向き合っていかなければなりません。
課題が明確になって嬉しそうにする人
話を戻しますと、クライアント氏から現状報告をお聞きしているうちに、二人の間にある課題が浮き上がってきました(不思議なことですが、ちゃんと対話していると「課題」は自ずと現れ出てきます)。
クライアント氏もこの課題に敏感に反応しているようでしたので「今のテーマってこれですよね」とフィードバックすると「はい」との回答。
その方にとっては事業の次元が変わる非常にチャレンジングな課題ですが、そのあとのクライアント氏のお言葉がさすが。
「いやー。やめてくださいよー。」
「無意識的に目を反らして、見ないようにしていましたね。」
「ここで話した話はすべて実現してしまうので怖いんですよね。」
と心なしか嬉しそうな声でコメント。
課題に対する行動もあっという間にまとめていかれました。
ブレイクスルーする人の反応
この反応の仕方に成功する人のエッセンスが詰まっていると思います。
コーチとして関わらせていただいてどんどんブレイクスルーしていく人というのは、コーチングのプロセスにおいて
・課題が明確になることを大いに喜び
・その課題に果敢に向き合うコミットメントを持っている
という明確な特徴を持っています。
ブレクスルーしない人の反応
一方で、ブレイクスルーしない人の反応は真逆ですね。
・課題が明らかにならないように言葉を重ね
・明らかになってしまった課題に対しては「被害者」となることで心の安定を保つ
・そして「夢」を語って妄想の中で目標達成する
心は苦しみたくない
夢も希望もないお話ですが、結局のところ近道などなく、一つ一つの課題が明らかになることを大いに喜び、それを一つずつ乗り越えていくしか、願望を達成する道筋はないということです。
当たり前といえば当たり前ですが、なかなかできることではありません。
なぜならば、心は「課題」が明らかになって苦しむことを望まないですから…