部下が自分の頭越しに部長と話をつけてきます。どう対処すれば良いですか?

 

こんばんは。山田です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

読者からのご相談

さて、読者の方からご相談をいただきました。

「(年上の)部下が言う事を聞かなくて困っている」

「先に部長と話をつけてきて「部長はこれで良いと言っていましたよ」とか言ってる」

という状態との事。

まったく困った部下ですね…

でも、役職と年齢の上下が逆転する現象は最近はよくある話で(ちなみに自分は初めて持った部下が全員年上でした(汗))、こういう問題で困っている課長さんも多いのではないかと思います。

詳しい状況がわかりませんので一般論でしかお答えできませんが、自分の視点から見たら問題はこう見えて、打開策はこのあたりかな、というところを今日は書きますね。

 

なぜ、自分の頭越しに話をつけるのが問題なのか?

話が分散しないように「部下が自分の頭越しに部長と話をつけてくる」という問題について読み解いていきます。

まず、最初に考える必要があるのは「部下が自分の頭越しに部長と話をつけてくる」という状態がなぜ問題なのかというところ。

想定される理由は以下のふた通りです。

(1)上司である自分がバカにされているから、といった感情的な理由

(2)良い仕事をする上で支障が出るから、といった実務上の理由

ご本人はおそらくこれらが入り混じってなんとも言えない気持ちになっておられるかと思いますが、まずは(1)感情的な理由で問題に反応している自分に気づきましょう。

そして「そういう感情的な反応があるんだ」というところを受け入れてください(その感情をなんとかしようとかしなくて良いです)。

 

感情にとらわれるとドツボにはまります

部下はあなたの事をおそらく下に見ている状態です。下に見ている人が自分の力を認めさせようとして感情的になると、どういう気持ちでしょうか?

ますます見下したくなりませんか?(僕の性格が悪すぎですかね…)

ここは、決して感情的な反応で自分の権威を守ろうとしてはいけません。

まさに相手の思う壺です。Take it easy. 一度深く深呼吸しましょう。

 

勝負のフィールドを変える

そして、深呼吸して5秒たったら勝負のフィールドを「(2)実務上の理由」に持ち込みましょう。

大事なのは意思決定のプロセスの中で「その仕事の目的はしっかり見据えられているか」「様々な可能性が検討されているか」「見落としている関係者はいないか」など必要な議論がなされているかという事です。

このあたりの議論が浅いままで「鶴の一声」で決まってしまうのは、意思決定上非常に問題がありますね。

 

部長が良いと言ったら良いのか?

そもそも仕事というのは上位者が「yes」と言ったから「yes」なのではないはずです。仮に命令系統上はそうだとしても「部長が言っているから」とそこで思考停止してしまってはいけません

ですので「部長が良いと言っているからいいんじゃないですか」という部下とは徹底的に議論しましょう。ここでも「議論」は感情を排して極めてニュートラルに事実のみを見ていきましょう。

「部長はどういう観点でyesといっているのか? あなたの推論を聞かせて欲しい。」

「あなた自身はどう考えているのか?」

「あなたはどのような思考プロセスを経て、そういう結論に達したのか。」

感情的な「しこり」はちょっと脇に置いておいて、事実を俯瞰した時、どの答えが最も合理的なのか、最も価値が出せるのかをひたすら考える。「誰が正しいのか」ではありません「どの意見が適切なのか」です。

もし部下の意見の方が適切であれば(バカにされようが、下に見られようが)躊躇なくその意見を採用しましょう。

「ただの評論家」と「視点の高い人」との違いとは

2016.01.23

 

プロフェッショナルとして寄って立つところ

目的に照らしてどのような考え方が適切か?プロフェショナルの仕事人として寄って立つのはそこだけのはずです。

もちろん、その議論の積み重ねの上に、様々な「大人の事情」が乗ってくる場合もあるでしょう。

それでもなお、目の前の問題の本質は何かを考える事から逃げないこと。部下を巻き込み「問題」についてしっかりと議論する事。その粘り強さと覚悟がリーダーには必要です。

こういうメンドくさいプロセスの上に、真の信頼関係は築かれていきます。

 

妥協しない姿勢の積み重ね

以上、組織にいらっしゃる方には少々厳しい内容だったかもしれません(自分も組織人でしたからわかります)。でも、一つ一つの事をこうやって詰めていくってほんと大事なんですよね。

でも、頑張りましょう! その積み重ねはきっと「信頼」という形となって帰ってきますから。

仕事の品質に妥協をしてはいけませんね。

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ABOUTこの記事をかいた人

山田 亨(TORU YAMADA)

現代哲学からコーチングを解釈した視点をもとにクライアントさんと関わり、現実の課題に対応しながら意識の深層からの変化をガイドすることで、単なる現実面での目標達成のみならず、思考や精神のあり方自体を創造的に体質改善するトレーナーをしています。

職業は肉体改造をガイドする「フィジカルトレーナー」にならって、ビジネスパーソンの精神的な体質改善をガイドする「メタフィジカルトレーナー」を名乗っています。

注1:メンタルトレーナーとかスピリチュアル系のコーチではありません。念のため。

注2:余談ですが昔スポーツクラブでフィジカルの方のトレーナーもやっていました。