問題は自分のあたまではなく、他人のあたまで考えるべき理由

 

こんにちは。山田です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

さて、先日、この記事で手の内を公開させていただいたところですが、なぜこういうことができるかというと、そこには本質はないからと申し上げました。

全く信頼されていない状況から、どのように効果的なコーチングをするかについて

2016.02.15

我ながら生意気ないいぶりだと思いますが、もっと大事なことをお伝えしたかったのでムッとされた方はご容赦くださいね。

 

答えを生み出す力

さて、もっと大事なこと、それは「答え」ではなく「答えを生み出す力」です。

そして「答えを生み出す力」を得るために、私たちが心に留めておかなければならないことが、今日のタイトル「自分の頭で考えないこと」です。

もちろん、何らかの結果を出そうと思うとちゃんと考えないといけないですよ。

このブログにお付合いいただいている皆様にそういう方はいらっしゃらないかと思いますが、自分で考えずに「答えだけ欲しい」っていうのは論外ですからね。

 

では、どうやって考えるの?

さて、これがなかなかの難題です。

「さぁ、考えよう」と思って自分一人で考えているとどうなるか? 

話は少しそれますが、仏教3.0として仏教のアップデートを説いている山下良道師はその著書「青空としてのわたし」の中で「思考」についてこんなお話をされています。

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止まらない「映画」

私は、シンキングマインドをよく映画にたとえます。考え事をしているということは、頭の中でいろいろな映画が展開しているようなものだからです。

明日のことを考えている時、明日に関する「映画」が心の中で展開している。あるいは昨日の嫌なことを思い出している時、昨日の嫌なあの出来事の「映画」が頭の中で上映されている。それが、我々ふだんシンキングしていることの本質です。

つまり、普段は映画の中にズブズブと入り込んでしまっているということです。

私たちの苦しみの原因は心です。

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なので、瞑想から「思いの手放し」をしていきましょうというのが軸となるストーリーなのですが、これはとても大事なことですね。

思考というものは映画が自動再生されているようなもの。この自動再生される「映画」は最初は楽しい映画を見ているつもりが、いつしか途中からホラー映画になってしまうと山下師はおっしゃっていました。

これは私も大いに同意するところです。

自分の「思考」というものは本当に「頼りない」ものです。

これはそのうちメルマガで説明したいと思いますが、自分の頭だけで考えようとするとドツボにはまる仕組みが人間の心の中には内在しています。 

 

それでも考えなくちゃいけない私たち

とはいえ、現代社会に生きて日々生活の糧を得なければならない一般人の私たち。必死で考えて生きていかねばなりません。

でも、自分の「思考」があてにならないとすれば一体、頼れば良いのか。何を元に考えていけば良いのか。

その答えが「抽象的な知識」です。

コンサルティングの世界では「フレームワーク」とか言われたりもしますが、そうした戦略的なものだけではなく、心理学や古今東西の古典、宗教など様々な「教養」といわれるものにも多くの「知」のフレームワークが存在しています。

 

そういえば、最近、こんなものを見つけました。

こちらのリンク、

マーケッターとして有名な神田昌典さんの新刊「稼ぐ言葉の法則 新PASONAの法則と売れる公式41」に収録できなかった原稿が無料で公開されています。

何故収録できなかったかというと「抽象度が高いから」

神田さんも「非常に残念ながら」と言っていますが、本当にもったいない。

本質はこちらにあるのに…(拝読しましたが、とても素晴らしい内容でしたのでぜひ!)

 

一つの「具体」から得られる情報量

さて、ここまでお付合いいただいてありがとうございます。

そういう忍耐力のあるあなたにせっかくなので少し考えていただきたいのですが、

一つ上のお話、神田さんの未収録原稿にあるような抽象度の高い話を理解してから、ものすごく具体的な「本編」を読む場合と、「抽象度の高い話は難しから」とものすごく具体的な「本編」だけを読む場合、「本編」から得られる情報量はどのように違ってくるでしょうか?

どうでしょう?

具体的な話をまとめた「意図」「編集方針」「背景情報」を知っている場合と知らない場合とでは得られる情報量は全く違うと思いませんか? 

 

自分の思考などちっぽけな「思い込み」にすぎない 

これは一つの例ですが、これらの「知」の体系、抽象的な知識、フレームワークの視点から現実を分析する時、そこから得られる情報は圧倒的に違うものになります。より深く、より多く、そしてより豊かな情報が得られ、そうしたものが蓄積・熟成したものが知恵となるわけですね。

基本的に自分の視点とか思考などたかだか何十年の人生経験からの小さな小さな思い込みにすぎず、もっと優秀な(古典だと何千年の時代の審査を生き残った!)他人の「思考」を借りて現実を認識したほうがはるかに効果的・効率的です!

そして「他人の思考を借りる」際の前提条件が「その思考が抽象的な知識として体系化されている」ことということ。

そういうのが過去の古典とか現在の学術研究にもわんさかと埋まっています。そのような「抽象的な知識」にチャレンジして、自分の頭にインストールし、その視点から現実を眺める。

そうすることで必ず見える世界が変わります。

 

日常の全てが「学び」になる知識

知識が抽象的であれば抽象的であるほど(臨場感が薄いので非常に理解しづらいのが難点ですが)応用範囲は広くなります。そして、現実の具体的な現象から学べる情報量が多くなります。

そうして日常全てが学びとなっていきます。

そして、その最高視点の抽象度に位置する学問が「世界や人間の本質」について考え続けてきた「哲学」であり、その中でも西洋哲学、特に構造主義・分析哲学の分野が、現在の資本主義世界、欧米中心に回転する世界の「知」の基盤(エピステーメー)となっています。

 

一つ例を出すと、

例えばわかりやすいところでいくと(構造主義、分析哲学の話ではないですが)、ニーチェ先生の言う「ルサンチマン」という概念。間の欲望は無限だけど、世界は有限なので、人間は自分の思考をねじ曲げることで、妄想の中で自分の欲求を満たし心を安定させるというお話です。

「世の中お金じゃない。」

「上司は自分の保身ばかり気にして、部下のことなんか全然考えていない」

「仕事で出世するだけが幸せの形ではない」

これらは真実かもしれませんし、そうでないかもしれません。

でも、現実で報われない自分に対し、妄想の中で勝利を得て自分の欲求を満足させるためのルサンチマン的な感情であるならば、それは確実に自分の力を弱めるものです。

人はこの感情からは逃れられないのですが(自分にもいっぱいあります)、でも「人ってこういう考え方をする一面も持っているんだよね」と「理解」しておくことが何よりも重要です。

だって、私たちは認知症の人の振る舞いについて、基本的には理解できるじゃないですか。なぜなら「認知症」という症状に関する知識を持っているから(もちろん、継続的な介護になると本当に大変ですが…)。

同様に、うつ病の人に「無理をしろ」って言わないじゃないですか。うつ病に関する知識があるから。

これと同じように「人間の反応」に対する知識があると、それを受け入れ、対処できるようになります。すなわち人に対して寛容になれるということですね。自分の中にもいーっぱいありますし。

 

人生をより豊かに生きましょう

今の世界の知識の根底にある抽象度の高い知識を学び、頭にインストールすることで、自分が経験する日々の超具体的な出来事から得られる情報量はとんでもなく深く、多く、豊かなものになります。

例えば私の場合だったら、コーチングセッションをするたびごとに得られる学び、情報はまさにハンパなく、現場を踏めば踏むほどにコーチングに対する理解が深まっているのを感じます。

ですので、答えは現場ごとに無尽蔵に生み出すことができますし、経験するごとに豊かな知恵が蓄積されていきます。これが「答えを生み出す力」の本質です。

こういうことを続けた将来の自分が、お客様、そして社会に御提供出来る価値や貢献に、私は非常に胸躍る気持ちでいます(と、同時に現在の自分の力不足に日々残念な気持ちにもなりますがw)。

 

まとめ

ということで、まとめますと「答えを生み出す力」を得るために必要なことは以下の二点。

(1)抽象的な知識を学ぶこと

(2)それに基づき現場で必死で考え、より深く、より広い情報を得てそれらを知恵として蓄えること

ということで、長くなりましたがここまでお付合いいただいてありがとうございます。

またいろんなこと書いていきますので、一緒に頑張っていきましょうね^^

     

でも、ガイドは必要だよ   

最後になりますが、哲学の世界はまるで富士の裾野に広がる樹海のように深遠で入り組んでおり、深入りすると必ず迷います。自分で勉強するのも良いですが、ガイドについてもらったほうが効果的・効率的

こうした「哲学」の抽象的な世界観をビジネスの文脈に落としてわかりやすく教えてしてくれるのが私のビジネスの先生です。この先生のおかげで私は大きく迷わず道を進むことができています

まだまだ浅学の私は、哲学学徒の方との論議ではおそらくコテンパンにやっつけられると思いますが、実生活への応用、コーチングやビジネスへの活用という観点ではそれなりに実践できていると思っています。

私みたいな凡人は真理を追究するのが目的ではなく、お客様や社会のお役に立ち、現世的な後利益を得るのが目的ですからね。何事も目的が大事。

 

1年ぶりに表に出てくるというので…

ということで、普段はプロ向けにお仕事をしているため、あまり表に出て来ない私の先生が1年ぶりにセミナーをするというので最後にご案内しておきます。

東京は319()21(/)、大阪は23()、各日昼夜、計6回開催ということで、詳しい情報をお知りになりたい方はこちらより登録しておいてくださいね。

あなたと一緒に学び・実践できる日が来ればとても嬉しいです。もちろん、個別にしっかりサポートさせていただきますよ。

それでは、また^^/

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ABOUTこの記事をかいた人

山田 亨(TORU YAMADA)

現代哲学からコーチングを解釈した視点をもとにクライアントさんと関わり、現実の課題に対応しながら意識の深層からの変化をガイドすることで、単なる現実面での目標達成のみならず、思考や精神のあり方自体を創造的に体質改善するトレーナーをしています。

職業は肉体改造をガイドする「フィジカルトレーナー」にならって、ビジネスパーソンの精神的な体質改善をガイドする「メタフィジカルトレーナー」を名乗っています。

注1:メンタルトレーナーとかスピリチュアル系のコーチではありません。念のため。

注2:余談ですが昔スポーツクラブでフィジカルの方のトレーナーもやっていました。