いろいろ学んで「混乱する人」と「成長する人」のたった一つの違い

おはようございます。山田です。

いつもお読みいただきありがとうございました。

 

読む本が変わった経営者

さて、先日とある経営者とお話しする機会があり、私からはいつものように人の「認知」のお話をさせていただいておりました。

すると、その経営者はこんな事をおっしゃいました。

「確かに事業が大きくなるにつれて読む本が変わってきたね」

以前は成功哲学の本を読み漁ってきたけど、最近は「これはもういいか」という本が増えてきた。とのこと。

うーん。素晴らしいですね。

それでは本題に(この話も関わってきますので)。

 

結論からいきます。

さて、今日のお題、いろいろ学んで混乱する人と成長する人は何が違うのかというお話。

先に結論から言ってしまうと「学習に何を求めているか」の違いです。

もう少し具体的に言うと、学習に「答え」を求めるのか「考え方」を求めるのかの違いです。

え、答えになってないだろう!って。

いやいや…

そういう反応自体が「学習に答えを求めている状態」だって事ですからね^^

 

学習に「答え」を求める人

学習に「答え」を求める人は、一つのコンテンツから学べる事が非常に「具体的」になってしまいます。

具体的な事って非常にわかりやすくて臨場感がある(実行する事にリアリティがある)から、学んだ気になりやすく非常に満足度が高いのですよね。

でも、いざやってみると、実際の環境は変化に富んでいるので、そのコンテンツから学んだ「答え」は実際にはほぼ使えません。

コンテンツ提供者が答えを編み出した「背景(コンテクスト)」とあなたが向き合っている現場の「背景(コンテクスト)」が全く違うからです。

 

学習に「答え」を求めない人

一方、学習に「答え」を求めていない人は何を求めるか?

それは「考え方」「視点」です。自分の持っていない「新たな考え方」「新たな視点」が獲得できたとき、そういう人はとても喜びます。

そして学習に「考え方」を求める人は、一つのコンテンツから「抽象的な学び」を抽出します。

・そのコンテンツを編み出しは背景は何か、

・考え方・視点はどういうものか、

・コンテンツ提供者のバックグラウンドにある知識はどのようなものか、

・そのコンテンツが成り立つ条件はどのようなものか、

・そのコンテンツが言わんとしている本質は何か、

ですので、こんな事を考えながら話を話を聞いていますね。

 

「答え」を求める人の行く末

このような受け止め方の違いの行く末はどうなるか。

学習に「答え」を求める人は、いろんな「答え」が頭の中に散らかり全く整理されてい無い部屋のような状態になります。

一つ一つの「答え」のつながりが全く無いので、整理のしようもありません。

新しい概念を学んだ際に新しい概念の理解を「正しく」理解するために力を使い、他の概念との共通点や相違点、視点の違いなどに思いを至らせる事はなかなかできません。

 

「答え」を求めない人の行く末

一方、学習に「考え方」を求める人は、抽象的な理解から頭の中で全てをつなげていきます。

例えば、私たちの業界でも最近「レジリエンス」とか「ヴァルネラビリティ」とかいろいろ耳慣れないお話が聞こえてきます。

あなたも相次ぐ横文字攻撃に頭の中に「?」マークがいっぱいつきつつ、「学ばなきゃ取り残される」と焦っている人もいるかもしれません。

でも、私たちの命の時間は有限、新しい概念にあまり振り回されてはいけません。

概念を立てられる労力、分析、そして視点には敬意を払いつつも、別の側面から見ると、自分の主張を際立たせるために、人間というコンテンツをある側面から切り分けて提唱しているだけですから。

これらの概念は全て人間をある一面から捉えて概念化したものであり、内容そのものに囚われるのではなく「人間をどの方面からどういう視点で見ているのか」という観点で理解できると内容も客観的に理解でき、また、頭の中の別の知識とも整理・統合しやすくなりますね。

 

「抽象的な学び」を得るということ

そういえば先日(株)ヒューマンバリューさんのご提供する組織変革プロセス指標「Ocapi」の説明を受ける機会がありました。

「組織の成功循環モデル」に基づき、データの裏付けがしっかりなされた素晴らしいアセスメントだったのですが(特に現場のマネージャーの方にオススメ!)、おそらく多くの参加者の方は「このアセスメントをどのように使えるか」という問を持たれていたと思います。

もちろん、これは至極真っ当な問だと思いますし、参加者の皆様の学習姿勢は素晴らしいのですが、上記観点からはまだまだ「答え」を求める問です。

せっかくの機会でしたので、私は意識的に「なぜこのアセスメントが現場で効果を発揮するのか」「どういうプロセス(表面的ではなく意識面での)により変化が成し遂げられるのか」という問を持ちながら話を聞いていました。

結果、私は「人の認知」の観点から一つの仮説を想定し、後日、説明いただいた方とやり取りをさせていただいたのですが、その方から、

・まさにその通りかと思う。

・現場でもそのような声は聞かれる。

というご回答をいただき、私もこのアセスメントに対する理解が深まったという機会がありました。

こうした、根本的なところから理解が得られれば、他者への説明にも説得力が湧きますし、どのような場面で使うべきかということも明確に想定できるようになります。

また、すでに頭の中にある知識と反発せず・統合されていきますね。

 

まとめ

まとめますと、何かを学習するとき大事なのは、向き合う際の問

「正しい答えは何か」「それをどのようにうまくやるか」という抽象度の低い問から、「コンテンツ提供者は世界をどのように見ているか」「そのコンテンツの正しさが成立する前提条件は何か」「そのコンテンツの背景にある知識、考え方はどのようなものか」という抽象度の高い問に移行すること。

ますます世の中には情報があふれ、それらは様々な思惑をもって(主に商売!)私たちに提供されます。

投げつけられる情報の雨アラレに戸惑わず、限られた時間の中で整理し取捨選択をしていくためには、苦しいですけど、こういうことに頑張って取り組むことが必要です。

そして、そのためには、人間そのものについて学ぶこと。これが一番重要です。でも長くなるのでこの話はまた別の機会に。

ということで、冒頭の経営者さんも「答え」を求める無意味さに気づかれた状態、本当に素晴らしいことですね。

 

頑張っていきましょう。

以上、偉そうな事を書いておりますが、私自身もまだまだ自分の理解の抽象度の低さに愕然とする事が多々あります。

自分の事は棚に上げながらw、引き続きこうした「視点」を書かせていただきますので(逆にあんまり「具体的な答え」は書かないですが)、一緒に頑張っていきましょうね。

 

 

 

 

…え? 「「Ocapi」の段落で出てきた「仮説」って何だ?」ですか。

これは、人の認知から見ると結構核心をつく話。

そのうちメルマガで書こうと思いますので、よかったら登録しておいてください(笑)

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ABOUTこの記事をかいた人

山田 亨(TORU YAMADA)

現代哲学からコーチングを解釈した視点をもとにクライアントさんと関わり、現実の課題に対応しながら意識の深層からの変化をガイドすることで、単なる現実面での目標達成のみならず、思考や精神のあり方自体を創造的に体質改善するトレーナーをしています。

職業は肉体改造をガイドする「フィジカルトレーナー」にならって、ビジネスパーソンの精神的な体質改善をガイドする「メタフィジカルトレーナー」を名乗っています。

注1:メンタルトレーナーとかスピリチュアル系のコーチではありません。念のため。

注2:余談ですが昔スポーツクラブでフィジカルの方のトレーナーもやっていました。