部下がバカに見えてしまうあなたへ(後編)

こんにちは。山田亨です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「思ってしまう」のは全然悪くない

さて、昨日はこんな記事を書きましたが、なかなか「いいね」しにくいタイトルでしたねw 

部下がバカに見えてしまうあなたへ(前編)

2016.05.15

でも、改めて思うのは、別に部下のことをバカだと思ってしまうこと自体は全く悪いことではないと思うんです。

部下の事がバカだと思えるということは、それぐらいその物事にコミットして頑張っているということで、ある意味素晴らしいことだと思います。

 

むしろ「バカだ」と思えない方が問題

むしろ、部下の事がバカだと思えない方が、本気度の面で問題があるのではないかとも思ったりもしています。

大事なのは、本気でコミットしている中、そうでない人をバカだと思ってしまう自分を受け入れ、許し、そしてチューンアップし直して次に向かってゆくことです。

くれぐれも自分が「思ってしまうこと」に蓋をしようとしてはいけません。

 

それでは、後編いきます。

いきなりですが、一つ本をご紹介します。

Leadership Agility : Five Levels of Mastery for Anticipating and Initiating Change

ということで、日本語にすると「リーダーシップの機敏性:変化を先取りし、変革を主導する熟達の5段階」というお話。

これだけでは意味不明ですねw。

Agility」とは(アメフト関係者にはおなじみですがw)「俊敏さ」という意味で、600人のリーダーを取材した結果、リーダーシップ、突き詰めると人間成長には5段階のレベルがあって、現実への対応方法や対応力が大きく違ってくるね、ということが書かれた本です。

そして、同書の提言をひとことで言うと、人間的に成長し、Agile(俊敏な、現実対応力のある)な Leaderを目指しましょうという内容ですが、このリーダーの5段階の成長が、具体的なストーリーとケーススタディに乗せて説明されているので、とってもわかりやすく面白いです(同じシチュエーションでも全く対応が違う(驚))。

是非お手に取ってみていただければと思います(日本語に翻訳されないかな)。

 

「俊敏な」リーダーの特徴(その1)

で、この本で述べられていることで大事なことを一つご紹介すると、Alige(アジャイル)なリーダーは、自分自身はもはや「英雄」ではないということです(同書では「Post Heroic Level」と定義されています)。

「サーバントリーダーシップ」と似たような概念になってくるのかもしれませんが、自分自身が先頭に立つ「ヒーロー」であることを卒業し、自らのビジョンに他者を巻き込み、触媒のように作用し、他者と協働して物事を創造し、関係者同士のシナジーを起こしていく存在

そんな存在が「Agileなリーダーだ」と述べられています。

 

「俊敏な」リーダーの特徴(その2)

で、これだけでは何の役にも立ちませんので、もう一つ大事なことをシェアします。

それはPost Heroic Level(ポストヒーローレベル)」のリーダーに達するためには「Heroic Level(ヒーローレベル)」を通過する必要があるということ。

Post Heroic Level(ポストヒーローレベル)」のリーダーは、普段は自らのビジョンに他者を巻き込み、触媒のように作用し、他者と協働して物事を創造し、関係者同士のシナジーを起こしていく存在ですが、必要な時にはいつでも「Heroic Level(ヒーローレベル)」に立ち戻り、自らが先頭に立って、強権を発動して問題解決にあたります

そういう二面性を備えた存在なのですね。

 

まずは「英雄レベル」で修行する

ということで、ここまでの解説でお分かりのとおり、いきなりサーバントリーダーやAgileなリーダーを目指そうとしても、ただの「腰抜け」になってしまうだけなのであります。

そういうものは十分に「Heroic Level」の経験を積んでからなるもの

このあたりの話ってスキル先行のコーチング業界では見落とされているところじゃないかな。

部下の話をよく聞いて、質問して、傾聴してとか、もはやそれだけの話ではなくて(もちろん、それらもとっても大事だけど)、そういった行動をつかさどる「オペレーションシステム」のバージョンアップの問題について考えないと、課題の根本的な解決には至りません

そして、オペレーションシステムのバージョンアップが成されれば「課題が解決する」ではなく「課題だったことが課題ではなくなる」というエレガントな解決への道筋がつきます。

 

コミットするあなたは素晴らしい

と、いうことで、部下がバカに見えてしまうあなたへ。部下がバカだと思えるほど物事にコミットしているあなたは本当に素晴らしい存在です。

そして、できるだけ早くその「Heroic Level」のリーダーシップをマスターし卒業し、周りの人の力を引き出し、幸せにできるリーダーになってください

そのためにどうするか。

まずは部下をバカだと思うその反応をしっかりと自覚し、受け入れ、赦すこと。そして「自分を何のために使うのか」ということについて真摯に向き合うこと

そういう意識のもと、仕事や目の前の課題に真正面から取り組み、「認識」を常にバージョンアップすること。

その繰り返しのプロセスで、いつしか「Heroic Level」を卒業できている自分に気づくはずです。

 

実人生を通じてしか理解できない領域

ということで、以上、人によっては全く答えになってないやんけとツッコミが入っているかもしれませんがwこれ以上はなかなか言葉では説明できず、実人生を通じてしか理解できない領域

こうした抽象的な知識をもとに、実人生から学び・成長し・成果を残していくコミュニティ「Maren Club Premium」を7月に開講します。ご興味のある方は、一度下のリンク先のページをのぞいてみてくださいね。 

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ABOUTこの記事をかいた人

山田 亨(TORU YAMADA)

現代哲学からコーチングを解釈した視点をもとにクライアントさんと関わり、現実の課題に対応しながら意識の深層からの変化をガイドすることで、単なる現実面での目標達成のみならず、思考や精神のあり方自体を創造的に体質改善するトレーナーをしています。

職業は肉体改造をガイドする「フィジカルトレーナー」にならって、ビジネスパーソンの精神的な体質改善をガイドする「メタフィジカルトレーナー」を名乗っています。

注1:メンタルトレーナーとかスピリチュアル系のコーチではありません。念のため。

注2:余談ですが昔スポーツクラブでフィジカルの方のトレーナーもやっていました。